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神話とか、古代史とか。

日本をはじめあちこちの神話や古代史、古代文化について、考えたこと、わかったこと、考えたけどわからないことなど。

道祖神の話 1 - 章ごとの内容

 「はじめに」にも書いたが、「道祖神と近親相姦」には論文が7つ入ってて、長い。その内容を数行でまとめるのはちょっと無理なので、ここでくわしく紹介しておこう。ちなみに()内の数字は、『怪』誌上のページ番号だ。

I 誰がサヨヒメを殺したか(79-85)
 九州の道祖神は、たいてい「サヨヒメ」と呼ばれており、父子相姦の物語をもつものが多い。かなり突拍子もない話なので、どこからこういう物語が生まれたのかを考えてみた。探偵小説みたいなタイトルだが、実際文中で、サヨヒメ殺しの「真犯人」が名指しされている。

II 水神と松浦佐用姫(85-89)
 九州でサヨヒメと言えば、佐賀県の松浦佐用姫が有名だ。こっちのサヨヒメも、道祖神の方のサヨヒメの仲間なんだろうな、という話。

III 道祖神と近親相姦(89-92)
 道祖神の起源はなぜ、近親相姦(兄妹相姦や父子相姦)の物語で説明されるのか? 「洪水型始祖神話」との関係からその背景を探る。

IV 虎ヶ石異聞(92-96)
 特に東日本では、虎ヶ石と呼ばれる石があちこちで信仰されている。そこに祀られる「トラ」という女性たちもまた、やはりサヨヒメの仲間だろう。

V 盲僧と境界(96-98)
 目の見えない僧侶たち――琵琶法師や座頭が道祖神と、何かと結びつけて語られる、その理由について。特に「蛇骨峠」という昔話に注目した。

VI 諏訪のミシャグチ(98-105)
 諏訪地方を中心に信仰される謎の神・ミシャグチ(またはミシャグジ)の話。ミシャグチの謎を解く鍵も、やはり「蛇骨峠」にある。

VII 神に歴史あり(105-106)
 全体のまとめ。道祖神を大きく3群に分け、それぞれの背景についても簡単に触れた。

 なお、注釈は紙幅の都合により、誌面に載せられなかったので、『怪』公式サイトで紹介されていた。注釈だけPDFでなく、MHTファイルなのはそのためだ。