「東と西の『影鰐型』説話」、公開中
ここにも書いたが、この春『説話・伝承学』26号に、「東と西の『影鰐型』説話」という論文を発表した。「2017年以降の論文」ページに置いとくので、興味のある人は(ない人も)ダウンロードしてもらえると、精神衛生上助かる。
「影鰐型」とは、たとえばこんな話。
ある漁師が、「影鰐」という海の妖怪を殺した。後日海岸を歩いてると、魚の骨が足の裏に刺さり、その傷のせいで彼は死んだ。のちにその骨は、彼が殺した影鰐の骨だということがわかった。
日本に比較的多いパターンだが、ヨーロッパにも、そっくりな話がいくつかある(アーチャー=テイラーというアメリカの民俗学者が、約100年前の論文でとり上げてる*1)。軽くホラーっぽいとこが好みなので、いろいろ調べてみた。