2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
蘇民将来伝説(第11回)や「厄病神」(前回)は要するに、「神々が人里を訪ねたとき、冷たくした者は罰を受け、もてなした者は(それなりに)報われる」 という話である。日本の昔話研究では、この手の物語は「大歳の客」と呼ばれている。たとえば沖縄本島に…
蘇民将来伝説(前回参照)のスサノヲは、茅の輪を着けてない人間を、ひと晩で全滅させている。どうやって殺したかは書いてないが、すぐ後に、「疫病が発生したときは、茅の輪を着けろ」 とのセリフがある。ということはこのときも、疫病でさくさく殺したのだ…
「『スサノヲ=植物仮装来訪神』説に有利な神話を挙げていこう」シリーズもこれで5回目だ。最後にとり上げるのは、「蘇民将来」の神話である。これだけは、『古事記』『日本書紀』や『出雲国風土記』じゃなくて、『備後国風土記』の逸文に出てくる。 ちなみ…