神話とか、古代史とか。

日本をはじめあちこちの神話や古代史、古代文化について、考えたこと、わかったこと、考えたけどわからないことなど。

余談

大会発表の件

12月8日(日)、比較民俗学会の大会で発表することになっている。タイトルは、「ケンムン・山幸・ガンダルヴァ」。去年と同じく、愛知大学の名古屋キャンパスでやるそうだ。 街中へ出るのも久々で、特に意味もなく緊張する。

「綏靖型暴君伝説の展開」、公開中

「2017年以降の論文」に、「綏靖型暴君伝説の展開」というのを新たに追加しておいた。ちなみに「綏靖」は、「すいぜい」と読む。「人喰い天皇を岩屋に閉じ込めて、片づけちゃいました」 という話がいくつかあって、そのルーツについて考えたものだ。いつも同…

また発表とかする予定

4月28日(日)、「説話・伝承学会」の春季大会で発表する予定になってる。場所は中京大学名古屋キャンパスで、お題は「樹上の人物が水に映る」。 熱田神宮の近くに泊まる予定だが、見物する暇はなさそうだ。

学会で発表する予定

12月9日、「比較民俗学会」の大会で発表することになってる。去年は松阪市(三重県)だったが、今回は名古屋。 お題は「ヤマトタケルと犬」。たまたまだが、名古屋と言えば熱田神宮もあるし、タケルとは何かと縁が深い。

「東と西の『影鰐型』説話」、公開中

ここにも書いたが、この春『説話・伝承学』26号に、「東と西の『影鰐型』説話」という論文を発表した。「2017年以降の論文」ページに置いとくので、興味のある人は(ない人も)ダウンロードしてもらえると、精神衛生上助かる。 「影鰐型」とは、たとえばこん…

「縄文―1万年の美の鼓動」展に行ってきた

東京国立博物館(平成館)で9月2日まで、特別展「縄文―1万年の美の鼓動」をやっている。東京に用があったついでに見てきたので、その感想を。ちなみにこの展示は巡回しないから、東京行かないと見られない。 さすが国立と言うべきか、日本中から容赦なく、優…

学会発表と、論文の件

ここで予告した通り、説話・伝承学会の春季大会で発表してきた。「兄妹始祖の『物めぐり』」という例のアレだ。 始祖神話には、兄妹で結婚する話がちょいちょいある(洪水で人類があらかた滅んでるから、仕方ないのだが)。そういう兄妹は結婚前に、柱とかの…

また発表とかする予定

来月、「説話・伝承学会」の春季大会で発表する予定になっている。タイトルは、「兄妹始祖の『物めぐり』」という。天理大学でやるそうだが、行ったことはない。割と久々の関西だ。 あと、また論文を発表した。「『物言わぬ子』と異類婿」というタイトルで、…

苗字で呼ばれない人々

もはや古代史でもなんでもないが、「ナポレオン」という名前がふと気になったことがある。あたりまえだが、彼のフルネームは「ナポレオン=ボナパルト」。特に世界史では、歴史上の人物は苗字で呼ばれるのが普通である。なぜナポレオンは苗字(ボナパルト)…

アーサーの呪い

その昔、『アーサー王の死』という本を読んだことがある。トマス=マロリーが15世紀に書いた本で、数ある「アーサー王伝説まとめ本」の中でも、集大成と言われてるらしい。 でもこの『アーサー王の死』というタイトルは、もうちょっとどうにかならなかったも…

謎の「養布神社」

谷川健一『白鳥伝説』(集英社)234ページによれば、兵庫県養父郡養父村の「大上川養布神社」に、「降り鐘」というのが祀られてる。物部川から石をとり出して、このお宝を乗せとくと、必ず雨が降るのだという。降り鐘と言ってもお寺の鐘ではなく、弥生時代(…

「比較民俗学会」の大会に出てきた

論文を載せてくれる(数少ない)学会――比較民俗学会の大会(11月4~5日)に参加し、発表もしてきた。 http://norinagakinenkan.com/whats/hikaku2017.html 特にとちりもせずしゃべれたのはいいが、発表の後会場が、「きょと~ん」な空気になったのはなぜだ。…

今年2本目

『比較民俗学会報』171号に、「ウケヒと『競争的単性生殖』の神話」という論文を発表した。今年2本目の論文だ。 『古事記』『日本書紀』には、「アマテラスとスサノヲの姉弟が、『ウケヒ』という呪術でそれぞれ子をつくり、その結果で優劣を決める」 という…

久々の論文

いずれ「はじめに」に追記する予定だが、まずは報告を。 去年投稿した論文が、『比較民俗学会報』169号に載った。「ワカヒコ - タカヒコネ神話と昔話」というタイトルだ。 『古事記』『日本書紀』には、「アメワカヒコ」と「アヂスキタカヒコネ」という神々…